友達の家のコリーが骨髄腫で虹の橋を渡った。
ちょうどその頃、庭に、子連れの猫が現れた。
えさをやりたくなるほど、母子ともにやせ細っている。
でも、えさをやっては、野良猫が増える・・
獣医さんに相談したら、鎌倉のNPO法人PAKを教えてくれた。
相談すると、快くトラップを貸してくれて、無事、避妊去勢手術をする事ができ
晴れて、猫たちにえさをやれるようになった。
(母さん猫は、執念深く、『あんたのした事は絶対忘れない』と私を見ては
唾とともにフーーッと怒りを飛ばす。だから『フー子』になった。)
教えていただいたPAKの里親探しのHPを見ていたら、シェルティの兄弟犬が
出ていた。9ヶ月とある。
コリーをなくして茫然自失の友人に、そのシェルティを勧めた。
いい子じゃない?色も、前のコリーにそっくりだし、
もう歳だから犬はおしまいだと言うパパにもこの子なら・・と
思いっきり勧めた。
勧めれば勧めるほど、犬はかわいらしく見えてきた。
あなたのところみたいに溺愛するところに、こんな不幸な子が行けたら幸せ、と
けしかけた。
そう、COCOは不幸な子だった。
ペットショップで売れ残り、兄弟犬とともに実験動物のブローカーに売られるところを
ボランティアさんに救われた。
7ヶ月まで檻の中しか知らなかったし、えさもちょっとしかもらえなかった。
(えさが少ないと、大きくなれなくて、いつまでも仔犬のフリがさせられるからね。)
そんな時、獣医さんで偶然、超お薦め犬COCOとプーママ、会ってしまった。
あーあ、見ちゃったらだめだよ。
衝動買いと同じ。
家に帰るなりPAKに電話した。
『うちに下さい!』
うちに来る車の中でも、家に入ってからも、COCOには表情が無い。
おまけに、檻の中しか知らないから、階段も、敷居すらまたげない。
でも、プルートに会ったCOCOの嬉しそうだったことったら・・!
部屋を走り回り、何でもプルートといっしょ。
プルートのトイレでシッコして、プルートとくっついて寝て、
何をするのもプルートといっしょ。
散歩を除いて。
COCOは、道路を歩けなかった。
道路に下ろされると、固まってしまう。
呼んでも、脅しても一歩も出ない。
しょうがないから、ショルダーバッグに入れたり、リュックサックに入れたり、
自転車のかごに入れて散歩した。
外がこわいCOCOは、リュックのふたの陰に隠れようとしていた。
そんな日がひと月ほど続いたある日、COCOを下に下ろして、プルートを
自転車につないでいたら、COCOが大好きな自転車のかごに向かって
とことこと4~5歩あるいた!
思わず私は自転車を少しだけスーッと動かしてみた。するとまた、とことこ。
スーッ、とことこ、スーッ、とことこ、一時間くらい、約2キロCOCOはあるいた。
次の日から、COCOは見事に道路デビュー!
走ってみれば、牧羊犬のCOCOは、体力、持久力とも、いい加減なプルートとは
大違い。走る、走る。
最初、獣医さんに、この子は骨格がきゃしゃだから8キロ以下に体重を抑えるようにと
言われていたけれど、『筋肉が付いているから9.8kgでもOK.』
『COCOちゃん、スポーツ心臓ですね。』とのお墨付き!
『うちもシェルティ飼っているんですけど、この子硬いですね。』と、よく言われる。
COCOは全身筋肉になった!
うちで、一番怒られないのは、COCO。いつも、みんなにいい子ねえといわれて
可愛がられている。(ほんとは、すごく気が強くて、けんか売ったりしてる)
COCOに声をかけるとき、他の黒犬さんたちのときと違って、声が高いと
指摘される。
『こら、プルート!』と、図太い声で怒鳴った後で、
つい『あーらCOCOちゃん、いい子ねえ。』って高い声で言ってしまうんだな。