3年前の3月、トイプードルのビビが、歯茎の癌が喉に転移して
2年近いの闘病の末、亡くなりました。
癌がまだ、歯茎だけにあった時に、どのように手術するのか聞いたところ、
下あごを全部取ってしまうということ。
『舌はどうなりますか?』
『だらっと垂れっぱなしになってしまいますね。』
『ご飯や水を飲むのはどうなりますか?』
『自分ではもう飲んだり食べたりできなくなります。』
・・悩んだ末、手術するのをやめました。
幸い、合う薬があって、お口がくさかったのも改善され、
つかの間の平穏な時期がありましたが、
年末から、喉に転移した腫瘍が大きくなってきてえさを飲み込めなくなり、
犬缶の裏ごしをスプーンで丸めて
喉の開いている側にするっと流し込むという食事になり、
歯茎にものすごく大きなポケットができてしまったので、毎日そこを何回も掃除し、
人間のお医者さんにもらった薬をつけた脱脂綿でふさいでおくという、
なかなか、手のかかる大変な作業もふえました。
最後の2ヶ月は、舌にも転移してしまい、
癌性の脳症も起きてきて、見ているのが辛いような事もありましたが、
最後まで、家中歩き回っていましたし、えさも、砂糖を加えてカロリーを
増やし、一日に何回も食べて、
なんだかひょうひょうと暮らしていたように見えました。
(本当は辛かったかもしれません。)
3月3日の夜、薬を飲ませて、ちょっとご飯を上げたところ、
息が詰まって、そのまま虹の橋を渡っていってしまいました。
13歳、トイプードルでは、まだまだの年令でした。
その、3日後のこと、
一頭残った、シベリアンハスキーのアークが
具合悪そうに、寝てばかりいて起きません。
布団をかけても、いつものように暑そうに払ったりせずに
ずっとかぶって寝ています。
獣医さんでいろいろ調べた結果、足先の神経が感じていないし、
どうも、背骨に何かあるらしい。
レントゲンに移っているのは、骨折かも知れないし、腫瘍かもしれない、
というのです。
原因がはっきりわからないのですが、とにかくアークは痛いらしい。
頭を下げて、じっと立っているか、寝ている。
獣医さんの痛み止めの薬を飲ませても、痛いのは変わらないみたい。
私、人間のお医者さんにお願いして、人間用の痛み止めの注射を
譲ってもらって、アークに注射しました!
一日だけ、注射と飲み薬の量が多かった日、元通りに頭をあげたアークが
いましたが、また、頭が下がり、そうこうしているうちに、
腰から下が全く麻痺してしまったのです。
獣医さんでさらにレントゲンを撮ると、重度の肺炎も起こしていました。
「肺の血管の癌かも知れない、でも、こんな状態では精密な検査はできない。」
とのことで、一応インターフェロンで肺炎の治療を続けていただき、
良くなったら精密検査を、という事になりました。
昼間は、獣医さんで点滴だったのですが、ずっと上半身を起こして起きている。
そして、夜は、同じ側に寝ていると呼吸が苦しくなるらしく、
30分から1時間おきに体を起こしてやり、しばらく立てておいて、反対に
寝かしてやる。
下半身が不随でしたから、手伝ってやらなければ寝返りが打てません。
しかも、骨折かも・・といわれたところが、ものすごく痛いらしく、
そこを動かさないように体を羽交い絞めにして起こしても、
ギャッと泣くのです。・・20キロという、ハスキーにしては
小さい子でしたが、夜中続く、この寝返り看病は壮絶でした。
5日間の半身不随生活が続き、
なんだか今日はやばそう、預けてくるのはよそう、と思いながら
獣医さんに出かけました。おしっこを採ってもらわないと
自分ではできないので、それだけしたら帰るつもりでした。
獣医さんの前に車を止め、アークの番が来るまで
車の中で待つ事になりました。
その時、
突然アークが、自分で頭を上げてこっちをじっと見たのです。
そしてそのまま頭がグーーっと上を向いてしまいました。
『アーク!』 呼んでも、もう答えません。
飛んできた先生が聴診器を当てて、
『残念ですが、もう心臓が動いていません』
まだ10歳でした。
最後に、アークったら『ママ、じゃあね、』って、こっちを見たんだね。
ビビが死んだのが3月3日、アークが4月6日。
あいつら、いつも勢力争いしていたから、病気でも弱みを見せられなかったらしい。
『チクショウ、あいつら、仲悪いのかと思ってたのに、何でいっしょに
行っちまいやがるんだ・・』と、次男が涙をこらえながらつぶやいていました。
13歳と10歳、死ぬ時期をずらそうと思ってずらして飼ったわけではないけれど
何もいっしょにいかなくても・・ねえ。って私も思いました。
こうして、一時は、サルーキ、トイプー×2、ハスキーの4頭がいた多頭飼いが
幕を下ろしたのでした。
(アークは相良直美さんのとこの『テリーライアン先生の家庭犬のしつけ教室ー上級編(!)』
に、私といっしょにでています。)